知らないようで実は身近な美のDNA!「琳派」を知るキーワード3+1

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知らないようで実は身近な美のDNA!「琳派」を知るキーワード3+1

「“琳派(りんぱ)”という言葉や、“俵屋宗達”、“尾形光琳”などの人名は、歴史や美術の授業で習っただけでよく分からない」――そう思っている方も多いかもしれません。しかし、実は琳派の影響は、私たちの生活のすぐそば、時には驚くほど意外なところに色濃く残っています。 たとえば、今あなたのお財布に入っている1円玉を思い浮かべてみてください。そこに描かれた、若々しく伸びやかな木の枝。特定のモデルはないとされるあのデザインですが、極限まで無駄を削ぎ落としたフォルム、空間の切り取り方には、琳派が数百年かけて磨き上げたデザインの真髄が凝縮されています。 琳派は、日常に潜む「美のDNA」なのです。教科書の中の死んだ知識ではなく、現代の私たちの感性を今も刺激し続ける装飾芸術、琳派。その魅力を紐解くための、3つの装飾的キーワードと、1つの不思議な継承の物語をご紹介しましょう。 キーワード1:デフォルメ ―― 「らしさ」を象徴化する勇気 装飾芸術としての琳派の最大の特徴が、大胆な「デフォルメ(省略と強調)」です。 代表的な作品、尾形光琳の『燕子花図屏風(かきつばたずびょうぶ)』を見てみましょう。そこに描かれているのは、植物学的な精密さではありません。あるのは、鮮烈な青と緑が作り出す、リズム感あふれるフォルムだけです。 尾形光琳『燕子花図屏風』 Ogata Kōrin, Public domain, via Wikimedia Commons これは、現実をありのままに写す「写生」とは対極にある考え方です。対象の最も美しいエッセンスだけを抜き出し、誰もが直感的に「カキツバタだ」と認識できる記号へと昇華させる。この手法は、現代の企業ロゴやスマートフォンのアプリ画面に並ぶアイコンのデザイン思想そのものです。 私たちが複雑な情報を整理し、一目でそれとわかるデザインを「心地よい」と感じる感性のルーツは、すでに江戸時代の琳派によって完成されていたのです。 キーワード2:金(ゴールド) ―― 「光」をコントロールする装置 琳派といえば、まばゆいばかりの金箔が思い浮かびます。しかし、装飾芸術としての金は、単なる成金的な誇示ではありません。それは、空間の光をデザインするための高度な装置でした。 俵屋宗達の『風神雷神図屏風』に代表される金屏風は、かつての薄暗い日本の家屋において、外からのわずかな光を反射し、部屋全体を柔らかく照らし出す間接照明の役割を果たしていました。金箔は背景でありながら、同時に空間の空気をデザインし、そこに立つ人物や調度品を美しく浮かび上がらせるための光の演出だったのです。 俵屋宗達『風神雷神図屏風』 俵屋宗達 (Tawaraya Sotatsu) (1570-1643), Public domain, via Wikimedia Commons 現代でも、高級ホテルの内装や化粧品のパッケージにおいて、ゴールドが品格や奥行きを感じさせるのは、光を操り、空間の質を変えてしまうこの装飾効果を私たちが本能的に知っているからに他なりません。 キーワード3:繰り返し ―― 世界を包み込むパターンの魔法 三つ目の装飾的な柱が、同じモチーフをリズミカルに配置する「リピート(繰り返し)」の美学です。 琳派の絵師たちは、一点の絵画として完結する美しさだけでなく、それをどこまでも繋げていける「文様(パターン)」として捉える目を持っていました。 光琳が『紅白梅図屏風』で描く流水紋や、神坂雪佳(かみさかせっか)が描く図案は、着物の柄、扇子、お菓子の包装紙、さらには壁紙など、あらゆる立体物に展開可能です。この繰り返しの美は、ルイ・ヴィトンのモノグラムに代表されるように、現代のテキスタイルデザインの基礎となっています。 尾形光琳『紅白梅図屏風』 Ogata Kōrin, Public domain, via Wikimedia Commons 琳派が、単なる絵画の流派ではなく、生活をトータルでプロデュースするデザイン・プロジェクトであったことがよくわかります。 +1のキーワード:私淑(ししゅく) ―― 100年越しの「推し活」 ここまで挙げた3つの装飾的特徴を、400年もの間繋いできたのが、独自の継承スタイルである「私淑」です。 実は「琳派」という呼び名は、1972年に東京国立博物館で開催された特別展を機に普及した、比較的新しい言葉です。江戸時代の人々が「自分は琳派だ」と自覚していたわけではありません。 驚くべきことに、琳派には通常の流派のような師匠から弟子への直接的な指導がほとんどありませんでした。 尾形光琳は、100年前の俵屋宗達に憧れてその作風を独学でコピーし、さらに100年後には江戸の酒井抱一が、光琳の作品を収集し、その命日を祝うことで勝手に弟子入りしました。 「会ったこともないけれど、このセンスが大好きだ。この美学を未来に繋げたい」 そんな純粋なリスペクト――現代でいうところの「推し活」のような情熱だけで、400年もの間、センスのバトンが渡されてきたのです。 まとめ:400年目の美の連鎖 1円玉のデザイン、私たちが日常で手にするロゴやパッケージ、空間演出など、琳派の装飾の哲学は今も日常の中に生きています。 琳派とは、時空を超えてクリエイターたちが共鳴し合い、磨き上げてきた「日本人の美意識のOS(基本ソフト)」のようなものです。 美術館で、あるいは街角のデザインの中に琳派の面影を見つけたとき、ぜひ思い出してみてください。それは400年前の天才たちが生み出し、私たちが知らず知らずのうちに受け継いできた、もっとも身近で、かつ生活を豊かにする「美の連鎖」なのです。 執筆:月刊美術プラス編集部

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ART COLUMN

アートコラム

「いい流れ」を絵に託して――直海かおりインタビュー
holy waterインタビュー日本画琳派琳派アーティスト直海かおり菊のつゆ霄を凌ぐ

「いい流れ」を絵に託して――直海かおりインタビュー

金箔の眩しさに負けないノウゼンカズラ、水の流れに溶け込む菊、古いグラスから溢れ出す“holy water”。日本画家・直海かおりさんの新作3点には、琳派への憧憬とともに「水」や「流れ」をめぐる一貫した感覚が息づいています。中高生の頃から教科書の尾形光琳・俵屋宗達に「かっこいい」「気持ちがいい」と惹かれてきたという直海さんは、いま改めて“私淑”という琳派の精神をどう受け止め、どんな距離感で自作へと落とし込んでいるのでしょうか。制作の原点から新作の背景、そして作品に込めた願いまでを伺いました。 原風景と絵との出会い ――まず、幼い頃のことから教えてください。絵を描くことは身近な存在でしたか。 直海 はい。実家が魚屋で、家に帰っても誰かに構ってもらえる環境ではなかったので、自然と一人で絵を描いて過ごしていました。裏が白い広告のチラシを探してきて、ボールペンでずっと描いていましたね。手塚治虫さんの漫画が大好きで、その影響も大きかったと思います。 ――中学・高校時代も、描き続けていたのでしょうか。 直海 そうですね。授業中もノートにずっと絵を描いていて、家に帰っても夜通し描いてしまうので、気付いたら外が明るくなっていることも多かったです。でも、周囲の人たちがとても理解のある方ばかりで、大学の付属校に通っていましたが、美術のために外部受験をすると決めたときも、「一番後ろの席で受験勉強をしていいよ」と言ってくれました。 油彩から日本画へ——惹かれた質感 ――最初から日本画志望だったわけではないのですね。 直海 はい。子どもの頃から通っていた絵画教室では、油彩を教わっていました。ただ、高校生の頃に美術館で日本画を見たとき、「マットなのにキラキラしている」という質感にすごく惹かれたんです。 ――日本画絵具への憧れもありましたか。 直海 ありました。近所の画材店に、日本画絵具が瓶に入って並んでいるのを見て、「きれいだな、使ってみたいな」と思っていたんですが、使い方がわからなかったんです。それが、美術館で実際の作品を見たことで、「これだ」と腑に落ちました。 ――進学先として京都市立芸術大学を選ばれた理由は? 直海 好きな日本画家さんの略歴を調べると、京都市立芸術大学出身の方が多くて。「じゃあ、私もここに行きたい」と思ったのがきっかけです。もともと植物を描くことが好きで、抽象的な表現に振れた時期もありましたが、植物はずっと制作の根っこにあります。 自宅近くの白峯神宮。このような神社仏閣をはじめ、日本固有の文化財に囲まれて育った影響は大きいという 琳派との距離感と「私淑」 ――琳派との出会いについても教えてください。 直海 中学・高校の頃、美術の教科書や歴史の美術に関する部分が大好きで、光琳や宗達の図版を見ては「かっこいいな」「気持ちがいい絵だな」と思っていました。当時は、それが琳派だと強く意識していたわけではないんですけど、今振り返ると、影響は確実にあったと思います。 ――特に惹かれている絵師はいらっしゃいますか。 直海 やはり宗達ですね。「元祖」だと思っていますし、誰も超えられない存在だと感じています。人物像も含めて謎が多くて、いつかあちらの世界で会って話をしてみたい人です。光琳や尾形乾山、鈴木其一も好きですが、やはり宗達は特別です。 ――琳派の装飾性については、どのように捉えていますか。 直海 頭で考えてしまうと、違う方向に行ってしまう気がしていて。なので、意識的に「琳派的にしよう」と考えることはあまりありません。感覚的に「気持ちがいいかどうか」を大事にしています。 新作3点に込めた「水」と「流れ」 ――今回の新作は3点とも印象的ですが、共通するテーマはありますか。 直海 「水」や「流れ」ですね。自分の中では、すべてそこにつながっています。 ――《霄(そら)を凌ぐ》について教えてください。 直海 ノウゼンカズラを描いた作品です。沖縄の八重山諸島で初めて見たとき、真夏の強い日差しの中でもどんどん伸びていく姿に圧倒されました。コロナ禍と制作時期が重なったこともあり、花々が助け合いながら空へ伸びていく姿に、人とのつながりを重ねていました。 《霄を凌ぐ》※作品ページはこちら ――《菊のつゆ》は、また違った雰囲気ですね。 直海 菊と水の関係性から発想しました。菊の露は、不老不死の水として語られることもありますよね。菊を主役として大きく描くというより、水の流れの中に菊が溶け込むような構成にしたいと思いました。 《菊のつゆ》※作品ページはこちら ――《holy water》についてはいかがでしょう。 直海 ニューヨークのグッゲンハイム美術館で見た古いグラスがきっかけです。そこから水が溢れ出すイメージが一気に広がりました。朝顔は後から添えたモチーフで、描きたかったのは「器から溢れ出すもの」、つまり時間や人の思いのようなものがあふれ出すイメージがあったんだと思います。 《holy water》※作品ページはこちら 箔の使い分けと、作品が目指す場所 ――箔の使い分けも印象的でした。 直海 《霄を凌ぐ》では、真夏の太陽を表したくて、全面に金箔を貼りました。そこに負けない花を描きたかったんです。《菊のつゆ》では金泥を使って、光がさらさら流れる感じを意識しました。《holy water》はプラチナと銀で、霧がかかったような、控えめなきらめきにしています。 ――作品を通して、大切にしていることは何でしょうか。 直海 「いい流れに乗る」ことです。ネガティブな感情は、作品には絶対に入れたくありません。自分の気持ちが上向いているときにしか描かないと決めています。その流れが、作品を手にした方にも伝わればいいなと思っています。 ――制作前のルーティンがあれば教えてください。 直海 ヒバやヒノキなど、木の香りの精油やお香などを焚いて、好きな飲み物を用意して、ピアノ曲をかけます。気持ちを整えることが、制作の第一歩ですね。 ――今後、挑戦してみたいことは? 直海 風景と人物、そして絹本です。人物は、やはり子供が生まれてからもっと描きたいと思うようになったのですが、まだ思うように描けません。だからこそ挑戦したいと思っています。 また、今後取り組みたいことのひとつとして、生活に必要なもののデザインや絵柄を描くことにも、積極的にチャレンジしていきたいと考えています。琳派の作家たちが手がけた扇や団扇、蒔絵のためのデザインには、今もなお心を打つ素晴らしい作品が数多く残されています。 私自身、扇の絵を描くことにはこれまでも何度も取り組んでおり、大好きな仕事のひとつです。これからは扇に限らず、“用の美”に関わる様々な仕事にも携わっていきたいと思っています。 ――最後に、読者へのメッセージをお願いします。 直海 私の作品を見て、少しでも心が穏やかになったり、和んだりしてもらえたら嬉しいです。怒りやネガティブな感情を、うまく流すきっかけになれたらと思っています。 ――ありがとうございました。 京都にある古い日本画材店「彩雲堂」。毎年春には直海さんの桜の絵が店先に飾られるとのこと 執筆:月刊美術プラス編集部

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「琳派と向き合って見えてきたもの」――八木恵子インタビュー
インタビュー八木恵子日本画琳派琳派アーティスト金色波図

「琳派と向き合って見えてきたもの」――八木恵子インタビュー

琳派を自身の作風として標榜してきたわけではない。しかし、今回「琳派」をテーマとする特集への参加をきっかけに、八木恵子さんはあらためてその装飾性や、「私淑」という自由な制作のあり方に強く惹かれていったといいます。金箔や波文様と向き合いながら、先人の表現をなぞるのではなく、現代を生きる一人の日本画家として琳派をどう受け止め、どう更新したのか。制作の背景から月刊美術プラスの特別展「オマージュ琳派」で展示・販売をしている作品《金色波図》に込めた思考、そして今後の展望まで語ってもらいました。 原風景と日本画への入り口 ――佐賀県でお生まれとのことですが、幼い頃から絵を描くことはお好きだったのでしょうか。 八木 特別に「画家になりたい」と思っていたわけではないのですが、幼い頃から何かを作ることが好きでした。描くことはもちろん、折り紙や粘土、編み物など、とにかく手を動かしていないと落ち着かないタイプだったと思います。 絵を描くことがはっきりと「楽しい」と感じたのは、幼稚園の頃です。理由はもう覚えていないのですが、「描くって、こんなに楽しいんだ」と強く感じた感覚だけは、いまでも記憶に残っています。 ――その気持ちが、自然と現在につながっていったのですね。 八木 そうですね。中学の頃には漠然と「絵を描くことに関わる道に進みたい」と思っていました。ただ、成績自体は勉強のほうが良かったこともあって、担任の先生からは進学校を勧められ、美術科のある高校への進学を希望した際はかなり反対されました。 そんな中で県の絵画コンクールで特選をいただいたことがあって、それをきっかけに先生の態度が一変したんです。「絵が上手いのね」と言ってもらえたことは、今振り返っても印象深い出来事ですね。 ――高校では芸術科に進まれ、日本画と出会った。 八木 はい。佐賀北高校の芸術科で日本画を学びました。筑波大学の日本画領域に進学し、和紙や岩絵具、金箔などの素材を本格的に学んだとき、「これが自分に一番しっくりくる」と感じました。 ――一方で、大学卒業後は一度制作から離れています。 八木 就職を機に、絵を描くことからは少し距離を置きました。ただ、子どもが生まれたときに、「自分のやりたいことをやっている背中を見せたい」と思ったんです。そこから、もう一度絵を描き始めました。 ちょうどそのタイミングで「月刊美術」の美術新人賞デビュー展に出品し、準グランプリをいただいたことで、作家として活動していく道が開けました。 美術新人賞デビュー展準グランプリ作品《夜はしんとして》 琳派との再会、そして「私淑」という考え方 ――準グランプリ受賞後、心境の変化はありましたか。 八木 よく周囲の人からは「趣味があっていいね」などと言われていたのですが(笑)、絵に向き合う姿勢自体は、受賞前から「趣味ではない」という意識でした。ただ、作品を購入していただく立場になってからは、責任を大きく感じるようになりました。 経年劣化や素材の安定性など、「手元を離れた後」のことまで考えて制作しなければならない。大学時代の先生に相談しながら、できる限りのことを積み重ねています。 ――琳派を意識し始めたのは、いつ頃でしょうか。 八木 存在自体は高校時代から知っていて、特に尾形光琳の金箔を大胆に使った装飾性には惹かれていました。ただ、普段の制作で常に琳派を意識していたわけではありません。 今回、琳派特集のお声がけをいただいたのをきっかけに、改めて調べ直し、「私淑」というあり方に強く共感しました。 特定の師に弟子入りするのではなく、先人の作品を見て学び、自分なりに更新していく。その自由さが、とても現代的だと感じました。 私自身も、特定の師に長く師事してきたわけではなく、その都度、必要な人に話を聞きながら制作してきました。そういう意味では、私も「私淑」の延長線上にいるのかもしれないと思っています。 ――八木さんが感じる、琳派の魅力とはなんでしょうか。 八木 単なる装飾性ではなく、デザインとしての完成度の高さです。それが時代や様式を超えて、いまも有効であり続けている点に惹かれました。大胆な省略、空間の使い方、色数を絞った構成――どれも、現代の視点で見ても非常に洗練されていると感じます。 《金色波図》と技法の挑戦 ――月刊美術プラスへの出品作《金色波図》について教えてください。 《金色波図》※作品ページはこちら 八木 琳派といえば波のモチーフが象徴的ですが、今回は蒔絵のデザインも参考にしました。盛り上げ胡粉を使用して線としての波を自分なりに再構成し、その上から金箔を貼っています。 結果的に、見る角度によって光の反射が変わり、波の表情が揺らぐような画面になりました。ただ、凹凸が高すぎても低すぎてもダメで、その調節は難しかったですね。 ――金と墨の対比も印象的です。 八木 人物を書くことが多いのですが、色数を絞ることで、日常的なリアリティから少し距離を置いた存在を描きたいと思っています。生々しさを抑え、俯瞰的に世界を見るような感覚を大切にしています。 過去作品《鈴を転がす》。《金色波図》同様、装飾的なデザインを取り入れている 現在の環境と今後の活動について ――現在は静岡県菊川市にお住まいとのことですが、その土地が制作に何か影響を与えていると感じることはありますでしょうか。 八木 家の前に茶畑が広がる環境で、緑に囲まれた生活をしています。佐賀も自然はありましたが、静岡は山や木が多く、日常的に自然を強く感じます。無意識のうちに、色彩感覚に影響していると思います。 自宅裏山から見えるお茶畑 ――制作前のルーティンについて教えてください。 八木 制作前に5〜10分ほど瞑想をしています。お香を焚き、窓を開けて鳥の声を聞きながら、日常の頭から制作の頭へ切り替えます。描き始めると音楽を流しますが、集中してくるとほとんど耳に入らなくなりますね。 ――2026年10月末から11月頃に個展を予定されていますが、何か構想や企画はありますでしょうか。 八木 はい。これまでの自分を示しつつ、「進化している」と感じてもらえる展示にしたいと思っています。今回取り組んだ琳派的な要素も、今後の作品に積極的に取り入れていく予定です。 ――最後に、月刊美術プラス読者へメッセージをお願いします。 八木 私の作品を通して、言葉にならない何かを感じ取ってもらえたら嬉しいです。理屈ではなく、感覚的に響くものを持ち帰っていただけたらと思っています。 《金色波図》下図制作中の様子 執筆:月刊美術プラス編集部

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「煌びやかな金箔は永遠の美、変化する銀箔は無常への優しさ」――鎹さやかインタビュー
インタビュー刻冠花寿耀日本画琳派琳派アーティスト祈流鎹さやか

「煌びやかな金箔は永遠の美、変化する銀箔は無常への優しさ」――鎹さやかインタビュー

銀箔を焼き、黒く変色させる――。日本画家・鎹(かすがい)さやかさんの画面には、渋く沈んだ銀の“痕跡”と、花々の瑞々しい色彩が同居しています。そのコントラストが誘うのは、単なる装飾の華やかさではなく、傷や劣化さえ抱きしめながら生きていく人の時間、そして誰かに向けた静かな祈りです。銀箔硫化(焼き)という偶然性の強い技法に、なぜ「成長の痛み」を重ねるのか。琳派に惹かれる理由、そして出品作《祈流》《刻冠花》《寿耀》に込めた言葉を、鎹さん自身の声でたどります。 日本画との出会いと素材への関心 ――まず、幼い頃のことから教えてください。どんな子どもでしたか。 鎹 よく「おとなしそう」と言われるのですが、実際はかなり活発で、山を駆け回るような子どもでした。自然の中で過ごす時間がとても多くて、美術館に行くよりも、まず外で遊ぶことのほうが身近でした。 ――絵を描き始めたのは、いつ頃だったのでしょうか。 鎹 特別なきっかけがあったというより、幼稚園の頃にはもう自然に描いていました。植物をつぶして色を出したり、紙の上で色遊びをしたり。何かを写すというより、自然に触れる延長として描いていた感覚です。 ――進路として日本画を選ばれた理由を教えてください。 鎹 最初は版画にも興味がありました。ただ、進学説明会で日本画の画材の話を聞いたときに、鉱物からできた絵具や和紙、墨など、「この国の文化に根付いた素材」の美しさに強く惹かれたんです。もっと深く知りたいと思いました。 ――日本画材は魅力的である一方、扱いが難しい印象もあります。 鎹 そうですね。技法が豊かだからこそ、画面の面白さに引っ張られてしまう危うさも感じていました。だから常に、「自分は何を描きたいのか」「日本の美術はどんな精神性から生まれてきたのか」を問い続けてきたと思います。 田園の風景。このような身の回りの自然が美術に対する原体験と語る 劣化や傷を肯定するということ ――作品に花が多く登場しますが、鎹さんにとって花とはどんな存在でしょうか。 鎹 学部時代は、母が育てていた花を描くことが多かったです。花を通して、母との関係や、現実の中にある矛盾や感情を見つめていた気がします。最初はどうしても装飾的な華やかさに引っ張られがちでした。 ――そこから、表現が変化していったのですね。 鎹 はい。「色にとらわれる必要があるのだろうか」と考えるようになって、花を装飾ではなく、もっと精神的なものとして捉えたいと思うようになりました。その過程で、内面に沈んでいく表現と、花の持つ華やかさ、その二つをどうやってつなぐかを考えていました。 ――その答えのひとつが、銀箔硫化だったのでしょうか。 鎹 そうですね。銀箔を焼いて変色させるという行為が、自然と自分の中でつながりました。見た目がかっこいいから使う、ということはしたくなくて、「意味が見つかったときにだけ使う」と決めていました。 ――銀箔硫化という技法には、どんな意味を重ねていますか。 鎹 銀箔を焼くという行為は、劣化や傷を生み出す行為だと思っています。それを、人が成長していく過程の痛みに重ねています。生きていれば、誰もが傷や罪、秘密のようなものを抱えていく。その姿も、懸命に生きているからこそ美しいと感じています。 ――技法としての偶然性については、どう考えていますか。 鎹 完全にコントロールしようとはしていません。温度や湿度などの条件で表情が変わりますし、偶然性のほうが大きい。だからこそ、和紙や墨、銀箔といった「痕跡が残りやすい素材」が、どこで落ち着くのかを探していく感覚です。 ――思いどおりにならなかった場合も? 鎹 あります。でも、あとから墨を入れてみたら、「そのほうが良かった」と思えることも多いです。なので、銀箔の硫化が上手くいかなくても、そのあとの仕上げは、絵が落ち着く場所を探すプロセスだと思っています。 琳派への共感と作品に込めた祈り ――琳派については、どのような点に惹かれていますか。 鎹 装飾の華やかさだけではなくて、思いやりの精神を内包しているのだと思っています。本阿弥光悦や俵屋宗達、尾形光琳の流水紋などを見ていると、吉兆の感覚や、人と人とを自然を通してつなぐ優しさを感じます。 ――今回の出品作《祈流》《刻冠花》《寿耀》についても教えてください。《祈流》に添えた言葉「この手からあなたに届きますように」が印象的でした。 鎹 「この手」は鑑賞者の手でもあり、自分自身の手でもあります。人生には、自分の力ではどうにもならず、祈るしかない瞬間がある。その祈りが「あなた」に向かって届いてほしい、という思いです。 《祈流》※作品ページはこちら ――《刻冠花》《寿耀》についてはいかがでしょう。 鎹 《刻冠花》では、特定の誰かではなく、いろいろな人の心の中にあるものが花として輝いてほしい、という願いを込めました。《寿耀》は菊をモチーフに、「あなたに福寿を」という祈りを重ねています。 金箔ではなく銀箔を選んだのは、変わらない輝きよりも、時間とともに変化していくことの美しさを大切にしたかったからです。もし変色したとしても、その変化と一緒に歳を重ねていけたらいいな、と思っています。 《刻冠花》※作品ページはこちら 《寿耀》※作品ページはこちら 詩的な言葉が生まれる場所、そしてこれから ――こうした詩的なタイトルや、作品世界の言葉は、普段どのような瞬間に生まれるのでしょうか。 鎹 制作中というよりも、制作がひと段落したあとや、ふと一人になったときに浮かんでくることが多いです。作品を前にして、改めて向き合いながら、「この絵は何を抱えているんだろう」「自分は何を願って描いていたんだろう」と考える中で、少しずつ言葉が立ち上がってきます。 すぐに見つかることはほとんどなくて、毎晩考え続けて、一か月以上かかることもあります。タイトルや言葉が決まったときに、ようやく作品がひとつの場所に落ち着く感覚があります。 ――大学院での制作も含め、今年は作家として大きな節目の年でもあります。今後、挑戦してみたいテーマについて教えてください。 鎹 学部時代は、正直なところ「救われたい」という気持ちが強かったと思います。自分の内側を掘り下げることで精一杯でした。でも最近は、自然や人、生命あるものすべてに対する優しさや、寄り添う気持ちを、もう少し広い視点で描いていきたいと考えています。 今回の《寿耀》のように、誰かの幸せや長寿を願う作品もあれば、自分自身の内面と静かに向き合う作品も、どちらも大切にしていきたいですね。その時々で、自分が向き合うべきテーマを丁寧に掬い取っていけたらと思っています。 ――鎹さんにとって、「祈り」や「願い」を込めて絵を描くことは、どのような意味を持っているのでしょうか。 鎹 自分にとっては、ひとつの救いでもあり、希望でもあります。人生の中では、自分の力だけではどうにもならないことがたくさんありますよね。そういうとき、祈るしかない瞬間が確かにあって。 絵を描くことで、その祈りを形にして外へ手渡すことができる。誰かのためでもあり、自分自身のためでもある行為だと思っています。だからこそ、祈りや願いを込めることは、制作の中でとても大切な位置を占めています。 ――最後に、今回の「月刊美術プラス」琳派特集で、初めて鎹さんの作品に出会う読者へメッセージをお願いします。 鎹 焼き箔の表情や移ろいは、どうしても写真では伝わりきらない部分があります。ぜひ実物を、いろいろな角度や光の中で見ていただけたら嬉しいです。 朝や夕方の光の違いはもちろん、部屋に飾った絵をどの場所に座って見るかによっても見え方が変わってくるので、作品と一緒に過ごす時間を楽しんでもらえたらと思います。作品を通して、少しでも心が静まったり、穏やかな気持ちになったりしてもらえたら、それ以上のことはありません。 ――ありがとうございました。 修了作品を制作中の様子 執筆:月刊美術プラス編集部

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放蕩の果てに才能を開花させた“琳派の旗手”・尾形光琳
オマージュ琳派ヤバい絵定家菜穂子尾形光琳

放蕩の果てに才能を開花させた“琳派の旗手”・尾形光琳

京都の名門呉服商「雁金屋」に生まれ、江戸での挫折を経て自らの芸術を確立した光琳は、「琳派」の礎を築きました。華やかさと侘び寂び、遊びと内省が共存するその人生と作品の軌跡をたどります。 『ヤバい絵 狂気と創造―死ぬまでに観るべき日本の名画』(実業之日本社・2024・定家菜穂子 著)より一部抜粋・再構成してご紹介します。

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「イチオシ作家2026」から5人のアーティストをピックアップ
月刊美術

「イチオシ作家2026」から5人のアーティストをピックアップ

『月刊美術』2026年1月号の巻頭特集「画廊が推す注目株が勢ぞろい~イチオシ作家2026」を再編集し、5人のアーティストをフィーチャーしました。新鋭作家カテゴリーから寺野葉と高資婷、日本画カテゴリーから加藤千奈、洋画カテゴリーから今井喬裕と片桐剛。作品や画廊のコメントと併せて、お楽しみください。

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「形のリズム」を描く――中條亜耶インタビュー
Watchman中條亜耶日本画

「形のリズム」を描く――中條亜耶インタビュー

動物のかたちを、最小限の線と色でとらえながら、どこか温度を感じさせる――。日本画家・中條亜耶さんは、岩絵具という古典的な素材を用いながら、フラットで現代的な動物表現を追求してきました。幼少期に出会った日本画のきらめき、高校時代に培ったデザイン的思考、そして「形のリズム」への強い関心。《Watchman》を軸に、制作の原点から現在のコンセプト、動物を描き続ける理由、今後の展望までを、じっくりと語っていただきました。 動物との出会い、日本画との出会い ――幼少期、絵を描くことやモノを作ることは、中條さんにとってどのような時間でしたか。 中條 家に残っている写真を見ると、幼稚園に入る前くらいから、ずっとクレヨンで絵を描いているんですよね。自分では覚えていないんですが、親に聞くと「いつも描いていた」と言われます。小さい頃から、自然と絵を描くことが生活の一部だったんだと思います。 ――動物への関心は、その頃からあったのでしょうか。 中條 そうですね。私は横浜市で育ったのですが、横浜って動物園が多くて、野毛山動物園やズーラシアに家族でよく出かけていました。動物の名前を覚えるのが得意だったらしくて、そういう話もあとから聞きました。絵本も、人が出てくるものより、動物が出てくるものばかり選んでいたみたいです。 ――日本画との出会いは、いつ頃だったのでしょうか。 中條 小学校4、5年生の頃、横浜美術館で開催されていた東山魁夷の展覧会に連れて行ってもらったのが、強く印象に残っています。作品そのものもですが、特に岩絵具のキラキラした質感に衝撃を受けました。「こんな絵の具があるんだ」と、子どもながらに不思議で。日本画を意識した最初の体験だったと思います。 独自の作風が生まれるまで ――東京藝術大学で日本画を専攻された理由にも、その体験は影響していますか。 中條 かなり影響していますね。進路を考えるときに、日本画専攻があると聞いて「あっ、あのキラキラした絵の具のやつだ」と思い出しました。もしあの体験がなかったら、工芸に進んでいたかもしれません。 ――現在のフラットで大胆な作風は、どのような試行錯誤から生まれたのでしょうか。 中條 高校はデザイン系の学校に通っていて、グラフィックデザイナーを目指していた時期もありました。抽象化したり、形を整理して考えたりすることが、昔から好きだったんです。実は中学・高校生の頃から、目を点で描くような今に近い表現はしていました。 2011年、高校3年生のときの年賀状に描いた干支のウサギの絵が、自分の中では今の原点に近いですね。大学ではリアルな描写も学びましたが、並行して抽象的な表現も続けていました。 自身の作風の原点に近いという年賀状のウサギ ――2019年、卒業と同時に美術賞を受賞され、作家活動が本格化します。意識の変化はありましたか。 中條 ありました。評価をいただいて嬉しかった一方で、「作家として続けていくなら、自分の軸が必要だ」と強く感じました。自分が一番楽しく、無理なく描き続けられる表現を前面に出そうと思ったんです。それまで密かに描いていた作風を、はっきりと表に出すようになりました。 学生時代にひそかに描いていたという作品《迷いの森》 骨格やシルエットから「リズム」が見える ――描きたい動物に出会うのは、どんな瞬間ですか。 中條 「形が面白い」「こんな動物がいるんだ」という発見の瞬間ですね。たとえば、ニュースで「ビントロング」という動物を知ったとき、強く惹かれました。好奇心が刺激されると、描きたい気持ちが自然と湧いてきます。 ――「動物ごとに異なるリズムが見つかる」といただいたステートメントにありましたが、そのリズムについてもう少し具体的に教えてください。 中條 一番は骨格やシルエットです。点と点を直線でつないだとき、どういう形になるかを探っていく作業が楽しいんです。そこに、その動物ならではのリズムが見えてくると、「これだ」と感じます。 ――目を点で描く表現には、どのような意図があるのでしょうか。 中條 先ほどの年賀状の話もそうですが、最初は意図的というより、自然とそう描いていました。でも結果的に、見る人が自由に感情を投影できる余白が生まれていると思います。感情を限定しすぎず、想像の余地を残したいんです。 ――岩絵具ならではの表現については、どう考えていますか。 中條 岩絵具は一色の中にも揺らぎや奥行きがあり、動物の形や生命感を引き立てるために一役買っている感覚があります。岩絵具の質感が、結果的に存在感につながっていれば嬉しいですね。 《Watchman》誕生秘話 ――「月刊美術プラス」に出品いただいている《Watchman》では、マーモットを題材に選んでいます。 《Watchman》※作品ページはこちら 中條 YouTubeでマーモットの動画がたくさん流れてきた時期があって、その姿があまりにも面白くて。人間っぽさと動物らしさが同時にあって、シルエットも魅力的でした。 ――タイトル「Watchman(見張り番)」に込めた意味を教えてください。 中條 マーモットの見張り行動から着想しました。「Watchman」は本来人間に使う言葉ですが、それを動物に当てはめることで、少しユニークな響きになると思ったんです。 ――「のんびりとした佇まいの中の緊張感」は、どのように表現されたのでしょうか。 中條 直線的な形を意識して、シャープさを残しました。背景の空は一色にして、余計な情報を入れないことで、空気がピリッとする感じを出しています。 動物を描く理由、そして未来へ ――動物を描き続ける理由は何でしょうか。 中條 人間よりも想像の余地が大きいからだと思います。動物には、見る側が感情を重ねやすいんですよね。脊椎動物は構造が人間と似ていながら、まったく違う形をしている。その動物たちの形の多様さに、いつも驚かされます。 ――今後の活動について教えてください。 中條 2026年10月に個展を予定しています。あまり知られていない、マイナーな動物をテーマにした展示にしたいですね。「それ何?」と言われるような動物たちを描きたいと思っています。 ――最後に、「月刊美術プラス」の読者へメッセージをお願いします。 中條 私の作品を通して、見た人が少しでも温かい気持ちや、明るい気分になってもらえたら嬉しいです。日常の中に、ささやかなリズムを運べたらと思っています。 アトリエの様子 執筆:月刊美術プラス編集部

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油絵と水彩ってどう違う? 岩絵具って何? 美術鑑賞が10倍面白くなる「画材とマテリアル」入門
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油絵と水彩ってどう違う? 岩絵具って何? 美術鑑賞が10倍面白くなる「画材とマテリアル」入門

美術館で名画を前にしたとき、「すごい」「綺麗」だけで終わっていませんか? 実は、画家が「何を使って描いたか(=画材)」を知ると、作品の見え方は劇的に変わります。なぜその絵はツヤがあるのか、なぜその絵は柔らかく見えるのか。そこには必ず、画材という「物質」の特性が関わっているからです。

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『月刊美術』1月号見どころチェック:「イチオシ作家 2026~コレクター必見の30作家」大特集
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『月刊美術』1月号見どころチェック:「イチオシ作家 2026~コレクター必見の30作家」大特集

2026年1月号の『月刊美術』は、「イチオシ作家 2026~コレクター必見の30作家」が巻頭特集。画廊が推薦する作家にご注目ください。そのほか、好評の連載企画、足を運びたくなる展覧会レビューなど、充実のアート情報が凝縮された一冊。その見どころをギュッとご紹介します。 月刊美術1月号見どころハイライト 巻頭特集:「イチオシ作家 2026~コレクター必見の30作家」 2026年に飛躍が期待されるアーティストを一望する「イチオシ作家」特集をお届けします。画廊街のギャラリーあるいは百貨店で展覧会を展開する画廊が推薦。[新鋭][日本画][洋画]の3ジャンルで作家の魅力を紹介するほか、話題の個展情報「画廊街イチオシ展覧会」、さらに美術館やコンクール関連の「イチオシPLUS 展覧会クローズアップ」など、紹介作家は30人。2026年の美術界はこの顔ぶれに要チェックです。 >>未来のアートシーンを拓く 新鋭作家×6中村勇太/寺野葉/高資婷/石川理恵/板倉文香/西川美穂 >>伝統の継承と革新的挑戦 日本画×12加来万周/染谷香理/並木秀俊/下村貢/平良志季/加藤千奈/江川直也/笠井遥/伊藤清子/武田裕子/島田滋/勝又優/naoh >>写実絵画から個性的実力派まで 洋画×9中島健太/今井喬裕/村社由起/片桐剛/鈴木那奈/きよみずミチル/大川心平/カトウ/上渕翔 >>画廊街イチオシ展覧会永井画廊メタバースギャラリーと千住博特別展示齋藤徳幸展 Bamboo Insects >>イチオシPLUS 展覧会クローズアップ昭和会出身作家の展覧会上野の森美術館大賞 木村真光展 アートトピックス日本橋髙島屋の奥谷博展でギャラリートーク/アートウィーク東京2025、都内各所で開催/福井江太郎さんが日本橋三越でギャラリートーク 描き下ろし・好評連載村上裕二「先人画家の『術』をたずねて」柴田亜美「浮世の氣楽絵」齋藤将「くものまにまに」土方明司「知りたい! 美のヒミツ」(ゲスト:福田千惠)アトリエ寫眞(長澤耕平、撮影:山下武)わがまま絵画点評—深見東州の世界 レビュー第92回 独立展第78回立軌展 話題2026年カレンダープレゼント 第2弾月刊美術プラス特別展「猫・ネコ・CAT~肉球とモフモフと~」開催中 今月の注目展モダンアートの街・新宿/Will+s25展陶・漆・七宝 三人展森川琴美展blanc展獅迅会0号の世界展アトリエ絵夢講師・初見展 1月号はこんな読者のみなさんにおすすめです ・2026年の注目アーティストを先取りしたい方・現代日本画壇をけん引する土屋●一氏のエピソードに興味がある方 ※●はしめすへんに豊・全国で開催される主要展覧会の情報を押さえたい方 月刊美術 2026年1月号 発売中購入はこちらから

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「月刊美術プラス」を通じて、人気作家・山田貴裕氏の作品《チャンスを掴む猫》を初めて購入されたある女性(40代・起業家)のストーリーをご紹介します。なぜ彼女は、数ある作品の中から「金魚を咥えたフェルメール猫」を選んだのでしょうか? その背景には、新しい挑戦を始めたばかりの彼女ならではの共感と、予期せぬ温かい繋がりがありました 。

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