特別展「ECHOES OF ART~オマージュ北斎2」開催中
作家略歴:Furuishi Shiori 1986年 滋賀県生まれ 2014年 武蔵野美術大学 造形学部日本画学科 卒業 2018年 雪梁舎フィレンツェ賞展 第20回記念賞 受賞 2019年 イタリア・フィレンツェにて滞在制作 2023年 個展 「spring after spring」 Ayumi gallery(東京) 2025年 三人展「光を編む」 数寄和(東京) 他、展覧会多数
ステートメント 私が描く風景は、傍らにある光と、これまでに触れてきた記憶の景色を編み込んだ世界です。 私たちが見ている世界は、光によってその輪郭を与えられ、はじめて像を結びます。 光を描くためには影を描かねばならず、影がなければ光もまた存在しません。 刻々と変化する光に照らされた景色は、そのときの気温や湿度、風の音や遠のく鳥の鳴き声と結びつき、記憶に刻まれます。 そしてその記憶は時の経過とともに次第に輪郭を失い、新しい記憶の層と重なり合って新たな情景を形づくってゆきます。 私はその移ろってゆく記憶の中にあってもなお、消えずにきらめいている光の輪郭を描き取りたいと考えています。 絶えず不安定に動き続ける日々のなかで、光と隣り合う影が色濃く立ち現れるときがある。 それでも、すべてを明るみに導く光の力強さに救われる瞬間があります。 私にとって光とは、変わらずそこに存在し続ける自身の道標であり、絵を描くことによって探り続けたい表象そのものです。 観る人それぞれの内に在る光を想い起こし、そしてその人自身にとっての居場所になるような情景として静かに寄り添えることを願っています。
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