「月刊美術プラス」は11月1日にフルリニューアルしました。
作家略歴:Shinke Haruma 2002年大阪府出身 2024年3月京都芸術大学 芸術学部 美術工芸学科 卒業 2025年京都芸術大学大学 院修士課程芸術専攻 芸術実践領域 在学中 月刊美術〈美術新人賞デビュー2025〉入選 2024年『春の讃歌展』vol.10(グループ展)
ステートメント 「間隙」を生成する。この記録を複製技術により元の絵画に重ねる。 支持体により、描画後の偶然性も誘発される。和紙では繊維方向や湿度条件が独自の濃淡と滲み、生のキャンバスでは絵の具の浸透が予測不可能な形態を形成する。 こうして「過程の偶然性」(エラーによる軌跡の逸脱)と「結果の偶然性」(支持体上での墨の変化)が画面上で交差する。制作行為の時間性とVRの仮想空間、支持体の物理的変化と環境空間という、複数の時空間性が一つの作品に内包される。 「描く」作為的行為が、同時に制御を離れたエラー「描かない」無作為を必然的に生成する。この弁証法的構造により、作家の直接的な意図を超えた創発的な視覚表現が実現される。身体と機械、意図と偶然、作為と無作為の境界を撹乱し、エラーを美的価値へと転換する新たな絵画制作方法論の提示である。
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