「月刊美術プラス」は11月1日にフルリニューアルしました。
作家略歴:Okazaki Natsumi 1984年 東京都生まれ 西新宿美術研究所に学ぶ 2013年 臥龍桜日本画大賞展 入選 2016年 創画展 入選 2018-2024年 渺渺展 2020年 第8回 郷さくら美術館桜花賞展 入選 2025年 美術新人賞デビュー展 入選 2025年 第27回雪梁舎フィレンツェ賞展 佳作
ステートメント
私は制作にあたり、あらかじめ明確なテーマやコンセプトを意識して設けることはありません。人物やドローイングを通じて対象を感じ取ることは、即興的な自己表現に近い行為です。しかし振り返ると、そこには自分自身でも意識していなかった思いや内面が浮かび上がっていることに気づきます。
私にとって絵を描くことは、唯一外界とつながるための手段なのかもしれません。作品は私自身でありながら、全く異なる自分でもあります。普段の性格からは想像できないような、恐ろしい表情を持つ作品になることさえあります。
子どもの頃は人と接することが苦手で、休み時間はいつもノートに絵を描いていました。そのノートをきっかけに周囲から声をかけてもらえたり、コミュニケーションが生まれた記憶があります。絵を描くことで他者と関わり、存在を認めてもらえた体験は、今も私の原点として大きく残っています。
「魂を捉えたい」とか「本質を捉えたい」といった表現は少々おこがましく感じます。しかし人物を描き続けるのは、目の前の人の一瞬に宿るものや、その奥に潜む何かを感じ取りたいからです。
私にとって制作とは、自分と他者をつなぐ唯一の手段であり、同時に自分の内面を探り続ける行為でもあります。その瞬間に立ち現れる「核(コア)」を抽出し、自分なりに表現することこそ、私の制作における最も重要な試みです。
SIGN UP
会員登録をしていただくと、①購入をスムーズに行える(情報入力の手間が省ける)、②会員限定の特典や情報を受け取れる、③購入履歴やお気に入り商品を管理できる、といったメリットがあります。