『月刊美術』 11月号見どころチェック:近・現代の“物故洋画”に光を当てる一冊
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アート市場で再評価が進む“物故作家(洋画)”に焦点を当てた特集号です。画商の視点、オークションのデータ、そして展覧会・連載まで横断的にカバーし、「なぜ今、あの作家が注目されるのか」を多角的に理解できる内容になっています。誌面の目次構成に沿って、『月刊美術』11月号(発売中)の見どころをギュッとご紹介します。
月刊美術11月号見どころハイライト
巻頭特集:「近・現代の物故作家[洋画編]巨匠銘柄から昭和の優品まで」
画商インタビューでは、長谷川徳七氏(日動画廊)が「近代洋画と画商の使命」を、永井龍之介氏(永井画廊)が「再評価とは新たな光で照らすこと」というテーマで語ります。コレクション&マーケットの現在地を、一次情報で読み解きます。
“いま狙うべき物故作家”(厳選ピックアップ)
北川民次/鬼頭鍋三郎/川口軌外/大沢昌助/須田剋太/長谷川二郎/横尾龍彦/松田正平/牧野邦夫/小山田二郎。作家名を入口に、各人の市場評価と作品の魅力へと踏み込みやすい導線です。
物故作家 人気の理由
熊谷守一(柳ケ瀬画廊)、棟方志功(ギャラリー双鶴)ら名だたる作家の“いまなお支持される背景”をギャラリーの言葉で確認します。
オークションデータで読み解く:「物故洋画作家の底力」(アライ=ヒロユキ)
客観データを用いた動向分析で、購入・売却の判断軸づくりにも役立ちます。
展覧会情報
奥谷博/大津英敏/中島千波/SHINGIIIIII(シンギー) ほか、今観ておきたい展示の抑えどころを短時間で把握できます。
描き下ろし・好評連載
村上裕二「先人画家の『術』をたずねて」、柴田亜美「浮世の氣楽絵」、齋藤将「くものまにまに」、土方明司「知りたい! 美のヒミツ」(ゲスト:水野暁)、アトリエ寫眞(塚本智也、撮影:山下武)、わがまま絵画点評—深見東州の世界。読み応えのある定番コンテンツが揃います。
レビュー&プレビュー
「再興第110回 院展」レビュー/「第118回 日展」プレビュー。展覧会前後の“見るべきポイント”を予習・復習できます。
ニュース
福山天満屋のリニューアル、ART SPACE HANEDA、そして「月刊美術プラス」リニューアルのトピックも掲載しています。
今月のこの作家、この作品
美術新人賞デビュー2024グランプリ:井上咲香をフィーチャー。受賞アーティストの近作動向を誌面でチェックできます。
11月号はこんな読者のみなさんにおすすめです
・物故洋画の鑑賞・収集をこれから始めたい方
・作家再評価の“今”を、画商の証言と市場データで立体的に把握したい方
・主要展覧会の予習復習を短時間で押さえたい方