アートウィーク東京 2025の見どころまとめ|初心者でも楽しめる東京アート巡りガイド
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2025年11月5日(水)から9日(日)まで、東京の50以上の美術館やギャラリーが一斉に参加する「アートウィーク東京(AWT)」が開催されます。俳優の鈴木京香さんがアンバサダーを務め、無料シャトルバスや多彩なプログラムを通じて、街そのものを舞台にしたアート体験が広がります。ここでは、今年の見どころや楽しみ方をわかりやすくご紹介します。
都市を「歩く」ことで生まれる、新しいアートの楽しみ方
AWTは、特定の会場を持たないユニークなイベントです。都内各地の展覧会やプログラムを、無料のシャトルバスでつなぐことで、「アートを巡る旅」をデザインしています。
2025年は7つの巡回ルートに加え、特別展会場と主要美術館を結ぶ直行便も登場します。バスは約15分間隔で運行され、どの停留所でも自由に乗り降りが可能です。まるで街全体が巨大な美術館のように変わるのが、このイベントの魅力です。
特別展「AWT FOCUS」――テーマは「リアルとは?」
会期中に注目したいのが、AWTの中核を担う特別展「AWT FOCUS」です。会場は港区虎ノ門の大倉集古館。『ドクメンタ14』の芸術監督を務めたアダム・シムジック氏がキュレーションを手がけ、テーマは「リアルとは?」となっています。
現代作家を中心に、国内外の多様な視点から“リアル”を問い直す作品が並びます。入場はチケット制で、オンラインで購入できます。
シンポジウム「AWT TALKS」――アートが現実をどう映すのか
理論的な議論を深めたい方には、慶應義塾大学三田キャンパスで開催されるシンポジウム「AWT TALKS」がおすすめです。
テーマは「WHAT’S GOING ON(愛のゆくえ)──アートはいかにして現実をとらえるか」。グッゲンハイム美術館副館長兼チーフキュレーターのナオミ・ベックウィス氏が基調講演を行います。参加は無料で、事前申し込み制。アートをより広い社会の視点から考えるきっかけになるプログラムです。
昨年のシンポジウムの様子
初めてでも安心! 多彩なプログラムでアートを身近に
アートにあまり馴染みがない方でも楽しめるよう、AWTでは充実した初心者向けの体験プログラムを用意しています。
・AWTミートアップ
世界最高峰のアートフェアでありAWTとも提携している「アートバーゼル」と連携し、鑑賞や購入の基礎知識を学べる無料セッションです。
・AWTガイドツアー
専門スタッフの解説付きでギャラリーや展示会場をめぐります。アートに触れる第一歩にぴったりです。

ガイドツアー
・キッズ&ユースプログラム
特別展「AWT FOCUS」を題材に、「親子向け」「小学生向け」「中学生以上の方向け」の3種類のワークショップや子ども向けの見学ツアーを開催します。未来のアートファン育成にもつながります。

キッズ&ユースプログラム
・アート教育付き託児サービス
会期中は託児サービスが「AWT FOCUS」会場の大倉集古館にオープン。子育て中の方も安心して参加できます。日英バイリンガル対応。

アート教育付き託児サービス
建築をめぐる特別ツアー「TOKYO HOUSE TOUR」
建築好きの方には、建築家・妹島和世さんが企画監修する「TOKYO HOUSE TOUR」もおすすめです。
東孝光《塔の家》や伊東豊雄《花小金井の家》《小金井の家(現・ムジナの庭)》など、東京の名住宅をめぐりながら、都市と生活を考えるユニークなツアーです(受付終了)。

伊東豊雄が設計を手掛けた「花小金井の家」© Ohashi Tomio
東孝光が設計を手がけた「塔の家」© Nacása & Partners
無料シャトルバス「AWT BUS」で気軽に回ろう
「AWT BUS」は、11月7日(金)から9日(日)までの3日間、無料で運行されます。都内7ルートと直行4ルートが設定されており、10時から18時まで15分おきに運行予定です。
参加証のリストバンドを提示すると、一部美術館では入館料の割引も受けられます。地図とルートは公式サイトで確認できます。

無料シャトルバス「AWTバス」

鈴木京香さんがアンバサダーに3回目の就任
アンバサダーを務めるのは俳優の鈴木京香さん。国内外の美術展に足を運び、美術品もコレクションする熱心なアートファンとして知られ、今年で3回目の就任です。会期前の記者発表会にも登壇し、AWTの魅力を語りました。
鈴木京香さんコメント
「今年もアートウィーク東京のアンバサダーをさせていただく喜びを感じています。晩秋にアートというフィルターを通して、東京の街を眺めてみませんか。そして東京の街を楽しみながら、自分だけのアートを見つけてみませんか。皆さまのご参加を心からお待ちしています。」
まとめ:街を歩けば、アートが見えてくる
アートウィーク東京は、作品鑑賞だけでなく、移動も体験になるイベントです。
街を歩き、バスに乗り、偶然出会う作品や人とのつながりが、いつもの東京を新鮮に感じさせてくれます。
「美術館は少し敷居が高い」と思っていた方こそ、この機会に気軽に足を運んでみてください。きっと、自分の“好き”が見つかるはずです。
2025年「アートウィーク東京」開催概要
会期:2025年11月5日(水)〜9日(日)
時間:10:00〜18:00(プログラムにより異なります)
会場:都内各地の参加美術館・ギャラリー/大倉集古館(AWT FOCUS会場)
料金:多くのプログラムは無料。特別展「AWT FOCUS」はチケット制(オンライン事前購入制)
アクセス:無料シャトル「AWT BUS」運行(11月7〜9日)
公式サイト:https://artweektokyo.com/
※本記事はプレスリリースおよびAWT公式情報をもとに作成しています。最新の詳細は必ず公式サイトでご確認ください。