10月20日更新!! 編集部推薦の8作家の最新作を公開。人気につき継続掲載の作品もあります。
気鋭作家の新作を販売サイトしています。お申込みは2024年1月20日まで。ぜひお問合せください。
【販売期間...2023年10月20日~2024年1月20日】
【作品詳細】
制作年:2023年
作品サイズ:44.5×64.5cm
額サイズ:69.8×88.8cm
技法:銅版画(エッチング)
限定刷部数(ed.):10
素材:油性インク
支持体:版画紙
【この作品について】
窓辺の机の上で、スプーンはひとさじの光をすくいとり、ガラスのコップは静かに重なり、フォークは小さな棘をきらめかせ、思い思いの夕日の味を宿しているように感じました。
【作家略歴】
HIRANO Hitomi
1994年 石川県生まれ
2022年 武蔵野美術大学通信教育課程油絵学科版画コース卒業
2019年 第94回春陽展 入選
2020年 2人展(東京/gallery iro)
2020年 第2回TKO国際ミニプリント展 野口玲一賞
2022年 武蔵野美術大学通信教育課程卒業制作展
2022年 第65回CWAJ現代版画展 入選
2022年 美術新人賞デビュー2023展 奨励賞
2023年 第21回南島原市セミナリヨ版画展 入選
2023年 第66回CWAJ現代版画展 入選
2023年 第7回宮本三郎記念デッサン大賞展 入選
【アーティスト・ステートメント】
銅版画のエッチング技法で制作しています。
一枚の銅板にマスキングをし、ニードルで傷をつけ、薬品に浸し腐食させて削ることを繰り返しながら、少しずつ質感を生み出していきます。
ひっかき傷を版の画面上に何度も重ねていくことで、自分の中に沈むイメージへと画面が近づき、手ざわりが現れてくるように感じます。
こうした作業工程は、糸のように絡みあった記憶や、謎めいた夢をゆっくりほどき、時間をかけて編み直すような没入感があります。
黒のインクで描くことができるのは、薄暗がりから濃い闇までの陰影と階調だけです。わずかな描線、または描かれないままの白い紙地が、光を表現する部分となります。
片隅に訪れた、静かな光の痕跡を描きたいと願っています。